理事長所信

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第64代理事長 里中祐介

一般社団法人 四日市青年会議所 2018年度スローガン 夢を描き理想を掲げ、現在(いま)を一生懸命生きよう

はじめに

 人生とは夢を描き理想を掲げ、現在(いま)を一生懸命に生きることである。夢とは、こうありたいと願う将来への希望。理想とは、夢から導き出されるあるべき姿であり、その人の価値観の中で考えうる最善の姿である。理想を実現するためには、現実を見ることが重要である。あるべき姿である理想と、現実とのギャップ。それこそが自分のやるべきことなのだと気づき、そして理想の姿に近づくために達成するべき目標を持ち、現在(いま)を一生懸命に生きるのである。  いつの頃か私は青年会議所という学び舎で過ごすうちに自分自身の理想を強く意識するようになっていた。入会以前の私は何不自由なく過ごす日々、物事を楽観的に捉え、自分自身の範疇の中でやり過ごし、周囲の存在を当たり前の様に考え生きていた。まちの未来のために真剣に語り合う同志たち。自分のことのように他人のことを真剣におもい、本音でぶつかり合う姿。本気で人を助けようと行動する姿。他人から自分にとって価値のあることを与えられる時に人は感謝し、嬉しく幸せと感じるのだ。そして、多くの人から愛されていた自分を知り、自分自身も支えていただいている人たちに対し、幸せであって欲しいと願っていることに気づいたのである。だからこそ、自分の周りは幸せでなければいけないし、その人たちが住む地域も豊かでなくてはいけない。それこそが自分自身の考える理想と言うべきものであった。

人生においての目的とは自己の理想を実現することである。

人生において最もあってはならない行為。
それは、目的を見失うこと。

夢を描き、理想を掲げ、
現在(いま)を一生懸命に生きよう。

オリエンテーションと人間的資質向上について

~全会員で強みを活かし高め合う会員拡大~  
青年会議所には卒業があり、40歳までという限られた時間の中で活動していくことの価値は計り知れないものであります。在籍する会員はこの限りある貴重な時間を無駄にすることなく過ごし、運動を展開していかねばなりません。そして、会員が卒業を迎えていく中で、組織として運動を発信し続けるには新しい人財を迎え入れ続けることが必要なのです。また、地域の発展のために産業・技術・文化財などの地域資源と言われるまちの強みを伸ばしていくことは必要不可欠なことであり、その強みを創り出していくのは我々青年の大きな担いであります。我々はこのまちの強みを担う青年が一人でも多く我々の運動に賛同し集まっていける団体となっていかねばなりません。そして、新入会員には青年会議所運動の意義を伝え、いち早く活動への高い参画意識を持っていただきます。それぞれの個性を強みとして活かし、互いに高め合い、全会員で力強く青年会議所運動に邁進して参りましょう。

~JAYCEEとしての人間的資質向上~
青年会議所に入会する動機には自己成長や、人脈作りといった理由が多く、いわゆる利己的な思想でありますが、これらは青年経済人として至極当然な考え方です。しかし、JAYCEEとしての人間的資質向上には利己的な考え方に加え、利他を目的とした活動を行っていくことが必要です。地域に住まう人たちや、まちの発展のために未来を担う青年として、組織の一員として望ましい行動を取っていくことで自ずと仲間ができ、自己の成長につながるのです。また、在籍5年未満の会員が3分の2以上を占めている今、早期のJAYCEEとしての人間的資質向上が求められており、組織としても後押しをしていく必要があります。自らの理想を実現するには目標を持った行動をとっていくことが重要であり、そのためには、仲間と共に諦めずやり続けること、自分自身を理解し信じ抜くこと、互いの主張を受け止め、折り合いをつけて物事を進めていくことが求められるのです。結果として、しっかりとした見識を持つJAYCEEとなり、明るい豊かな社会の実現に向けての中心的存在となるのです。

地方創生と意欲的に参画する市民意識の醸成

 四日市市は昨年に市制施行120周年を迎え、長い歴史と伝統・文化が根付いているまちです。また過去に発生した公害において我がまちは市民・企業・行政がそれぞれの努力の末、困難を乗り越えた経験を持つまちであり、今では自然と産業が調和する都市としての発展を目指し日々歩みを続けています。しかし、近い将来にはこの国に起こり始めている大都市への一極集中による地方の人口減少問題や、少子高齢化問題などから地方経済が衰退していく懸念があります。また、以前に比べ政策に対する市民の関心や、住まう地域への帰属意識が薄れつつある現状があります。その現状を打破するには、人口減少に歯止めをかける活力ある経済発展、すなわち持続的な経済の発展を目指す、このまちに対する地方創生を考えていくことが不可欠であります。我々が考える地方創生とは持続的な経済の発展を根幹とし、まちづくりを市民一人ひとりが自ら考え、行動に移せることであり、目指すべき姿なのです。我々はまちの未来を担う青年として、このまちの理想の姿を市民の皆様と共に考え、協働し、まちや地域に対して行政と連携をとれる活動を創り上げていきます。結果として、一人ひとりの行動で地域を動かせることを実感出来る機会となり、自ら考え行動に移し、まちづくりに意欲的に参画する市民意識の醸成につながり、共に発展出来る力強いまちになっていくのです。

まちを愛し自信と誇りを持つ青少年の育成

 農耕民族であった日本人は自然との調和を図る精神文化が存在し、古来より万物に対して、感謝し畏(おそ)れ敬ってきました。その精神文化、いわゆる日本人としての価値観は今も我々の生活の中に根付き存在しています。親・祖先を大切にしていくことや、周囲との協調性を大事にすること、お互い様といった様々な精神性は古来より日本の美徳として扱われてきたのです。しかしながら戦後の教育や近年での我々が住まう地域の交流の中では、この様な精神文化の成り立ちや歴史、日本人が古来より大切にしてきたものを子ども達に伝えていく機会が失われてきています。子ども達が日本人としての自信や誇りを持つことはこのまちや国の発展には必要不可欠なことです。我々が為すべきことは親世代に対し子ども達へ日本人としての価値観を伝えていく重要性を考えていただくと共にその機会を増やしていくことであり、子ども達には日本人としての価値観に触れ、理解していく中で自分の周りで支えてくれている人たちの存在に気づいてもらうことであると考えます。次の時代を生きる子ども達が、人が好き、親が好き、自分が好き、このまちが好きな人になるならば、自らが住むまちや国を愛し自信と誇りを持つ青少年の育成につながっていくのです。

個性が活きる組織

 青年会議所は個性豊かな人財が集まる組織です。組織である以上、その力を存分に発揮し、個人の力だけではなく相乗効果を創り出すことが必要です。多くの個性を活かし、より強い組織になるためには、会員一人ひとりの率先した行動と、会員同士の信頼関係を構築していくことが必要です。共有の目的を持ち、互いを認め合いながら、それぞれの輝ける場所を意識して考え、柔軟に行動していくことでどんな困難であっても力を合わせ乗り越えることが出来るのです。青年会議所ならではの組織力を感じ、そこにもたらされる大きな成果を創り上げて参りましょう。

第48回三重ブロック大会の主管

 会員大会は公益性を重視するブロック大会へと変革され、我々としては11年ぶりに主管をします。今大会では地域の皆様に地域資源や地域の特性といった三重県の強みをこの四日市の地にて体感していただくことで、住まう地域の未来の可能性を共感出来る機会を提供し、三重県が益々活性化していくことを目的に事業を開催させていただきます。県下12LOMが胸を張れる地域の強みを発信出来る環境を整えた設営を心がけ、第48回三重ブロック大会を三重県内各地会員会議所会員と共に『三重ブロックはひとつ』をキーワードに創り上げて参ります。四日市青年会議所においても、地域の強みの発信と会員間の深い交流を通じて、よりこのまちに自信と誇りを持ち、大きな理想を掲げることの出来る機会と捉えます。大会を通じて個性が活きる組織となり、会員全員一丸となって取り組んで参ります。

雨港國際青年商會との国際交流

 雨港國際青年商會との交流は本年で34年目を迎えます。先輩方から続くこの長きに渡る交流は、新たな気づきや価値観に触れる大変良い機会であると同時に、互いのアイデンティティを再認識する重要な機会でもあります。多くの会員にこの貴重な機会を体験し、海を越えた友情の在り方を実感して欲しい。この交流を機会に其処にいる人の顔を思い浮かべ、その人を思い、幸せを願える関係を構築していくことこそが我々が目指すべき国際交流の姿なのです。両国の歴史と伝統の重みを感じ、それぞれの国や地域への発展へとつなげて参りましょう。

凛とした姿勢で行動しよう

 我々は公益性のある事業を多く企画立案し、開催している団体です。その対象は地域の方々であり、関係する団体・企業の皆様であります。LOMでの例会・事業は勿論ではありますが、対外事業において特に我々は常にその組織としての姿勢を見られていることに意識をしなくてはいけません。そして、我々が行う活動に対して日頃から支えてくれる人の存在を忘れてはなりません。その人たちから支援をいただいていることに常に感謝すると共に、事業を通じて関わる全ての人への気遣いを忘れず、何をするために今ここに自分は居るのかを常に意識した凛とした姿勢で臨むべきなのです。また、京都会議、サマーコンファレンス、全国大会などの日本JCが主催する事業への参加も積極的に行って参りましょう。参加することでスケールが違う学びを体感でき、自身の成長もさることながら、出向者への支援につながります。60年以上続く四日市青年会議所の会員として自信と誇りを持ち、凛とした姿勢で行動して参りましょう。

時代に即したLOMの運営

 近年我が国では仕事と生活が両立しにくい現実に直面しており、ワーク・ライフ・バランスが提唱されています。仕事もJC活動も最大限の効率化を目指しながら、心身が充実出来る生活との調和を考えていくべきです。我々は年間通じて地域社会に向けた多くの事業を展開しており、そのための準備に多くの時間を費やします。企画立案から理事会での協議、審議と多くの意見を交えながら計画を綿密に立てて行きます。そういったLOM運営に関して更なる効率化を図り、会員一人ひとりの能力を最大限発揮出来る仕組みを創りあげて参ります。また、会員の在籍年数が短くなってきている中で経験の浅い会員が理事を務めることも少なくありません。限られた時間であるべき成長につなげるべく、組織として的確なサポートが出来る仕組みを創って参ります。限りある時間を有効に使い、JC活動・仕事・生活の調和を図り、時代に即した方法を追求して参ります。

的確にわかりやすく伝える広報

 我々青年会議所は地域における公益活動を期待されていることを念頭におくべきであり、誰のために、何を行い、どういった効果をもたらすのかを的確にわかりやすく伝えることが重要と考えます。地域社会に対して本年度の事業方針・活動を従来からの各メディア媒体より発信させていただくと共に、青年会議所運動をより良く理解していただく手法を追求して参ります。

出向のすすめ

 出向とは県内外の多くの会員と深い交流を持つことができ、LOMだけでは経験することの出来ない大きな学びを持ち帰ることが出来ます。特に本年度は三重ブロック大会の主管に際しては三重ブロック協議会への出向、また公益社団法人名古屋青年会議所様をスポンサーとする、兄弟LOMである一般社団法人桑名青年会議所様が第45回JC青年の船「とうかい号」の主管をされます。「とうかい号」においても多くの出向の機会があります。また、近年の先輩方のご活躍により、四日市青年会議所の名前を全国で耳にすることが多くなってきており、当団体への期待は年々大きくなってきていると考えます。出向者は勿論のこと、支援する側もその期待に応える行動を行っていかねばなりません。LOMの組織においても出向者を最大限に支援出来る仕組みを創りあげて参ります。自身の成長は勿論、更なるLOMの発展、地域の発展に寄与出来る絶好の機会として積極的に出向していただき、そしてそのメリットをLOM全体で共有し、出向者を支えることでLOMの更なる活性化につなげて参りましょう。

おわりに

我々は限りある時間の中で青年会議所活動を行っていく。時には迷うこともある。不安に思うこともある。それでも前を向いて、歯を食いしばり、時間を作り、理想の実現のために日々努力し続けているのだ。

自分の本分とは何か。

 JCのために仕事を蔑ろにしても、仕事のために家庭を蔑ろにしてもいけない。自分の本分をわきまえ、すべてがうまくいく道を模索して悩み決断していく。それこそが調和であり、物事に折り合いをつけていくということなのだ。自分のあるべき姿とは何なのか。自分の為すべきこと、本分とは何か。常に見失うことなく行動していくべきなのだ。

困難に出会い、歩みを止めてしまうことは誰もが経験することだ。しかし、何もしないで後悔するのであれば、やってみて学びを得るべきである。青年会議所が青年の学び舎と言われる所以はここにある。やり続けることで失敗しようが、成功しようが学び続けることが出来るのだ。

学びがあるから人は成長する。

 学ぶことで人は考え方が変わり、描いた夢はより実現可能な理想へと昇華していく。学び成長していくことこそが理想の実現に向けた確かな一歩となり、その成長が組織、住まう地域、国の発展につながるのである。共に学び、共に成長し、夢を描き、理想を掲げ、現在(いま)を一生懸命に生きよう。その先には必ず「明るい豊かな社会」を実現出来るのだから。

スローガン

夢を描き、理想を掲げ、現在(いま)を一生懸命に生きよう

基本方針

○理想を持ち、常に目的を意識して行動する
○全会員で強みを活かし高め合う会員拡大
○JAYCEEとしての人間的資質向上
○個性が活きる組織
○凛とした姿勢で行動しよう

重点事業

○地方創生と意欲的に参画する市民意識の醸成
○まちを愛し自信と誇りを持つ青少年の育成
○第48回三重ブロック大会の主管
○雨港國際青年商會との国際交流
○時代に即したLOMの運営
○的確にわかりやすく伝える広報
○出向のすすめ